ペーパーマリオRPG オリガミキング ネタバレ感想

    プレイ時間:5日ほどでクリア
    ペパマリ歴:2代目のみプレイ済
    パズルゲームの腕 :ふつう(落ちゲーは好き)

唐突に発表され、シゲールちゃぶ台返しの憂き目に遭っていた前作ファンは不安になっていただろう今作…
久しぶりに見たペパマリCMに心を揺さぶられ
期待を押さえきれず購入してしまった……

既にyoutubeでもさんざん言われているみたいなので今更だが、
普通に良作である。買って失敗とかはない。(めちゃくちゃ期待してやるとアレだが)
以下、システム他個人的なここ好きポイント・微妙ポイントを挙げる。

◇好きな点

  • RPGとしてちゃんとしている
    心配していたがストーリーはしっかりあります(末尾に嗚咽があります)

  • リビアがとてもかわいい
    しぐさ・表情・性格すべてがかわいい

  • グラがものすごいきれい
    あんまりグラを気にしてやったことが無かったのだが
    水の透明感スゲ〜〜キレイ ペーパーワールドなのになぜ笑 …ってぐらい
    紙も今まで以上に紙っぽくて、実際にペーパークラフトの世界の中を冒険してるって気持ちになった
    グラがきれいだと没入感があるんだな〜という気付きを得ました

  • オリガミがとてもそれっぽい
    折れそうなリアル感が良い 折り方を教えてほしい、折りたくなりました
    かくれキノピオがいろんなオリガミにされてて、展開するとペラペラに戻るのも面白い

  • かとなく感じるゼルダ味笑笑笑
    海ステージはタライとホースの風タクまんまで草がはえました
    海中にはトライフォースの試練あるしな笑笑笑

  • 良い怖さ/良い闇さ/良い不穏さ
    間の取り方、明暗の雰囲気づくりが、よ~~~~~い
    テクスチャやこわいオブジェクトなんかないのに
    これだけでものすごくホラーみが増す ペーパーマリオもといRPGマリオ系の醍醐味であるシニカルシビアな世界観  これを求めている人は今作買いであると言えます

  • ボスキャラの性格がコテッコテで笑える
    ザンスにナルシにオラオラに厨二病にヤンキー
    見た目がシンプルにキャラ立ちしない文房具だからこそ?すごい性格で笑った
    文房具は使い方を誤ると「マジ 危ないよ!」くらい怖かったのもよい

  • ボス戦のパズル(は)楽しい
    ダレると時間がかかってたいへんだったけど それぞれのボスに個性的なギミックがあり、
    謎解きしながらパズルやるのは楽しかった
    途中までスライドできることを忘れていて(???)回転だけで脳縛りしていたアホは私です
    火ガミさまで燃えて瀕死になりながら攻撃するのつらかった

◆微妙ポイント

  • 通常戦闘のパスルゲーム
    ヒント機能(場所だけ教えてくれる)がなかったら途中でダレていたかも
    読み飛ばしてやっていたらこのアシストに気づかずに地獄を見ていたかもしれない…
    最終的には金の力で解決できるので、まあ問題はないのかもしれないが
    個人的には爽快感は感じないパズルだった…
    解けなくて悔しいので、延々と時間延長してしまったのだが、それが微妙な気持ちになる原因かも

  • 戦闘中のオリビアのヒントがヒントじゃない(悲)
    つよそーとか危ないよとかじゃなくてパズルのひんとを教えてねえ...

  • アクセサリーの選択肢が少ない 2作目のバッジシステムっぽかったので期待してしまった 別物です
    ちょっとした便利アイテム程度と捉えるべきか

  • RPGによくある「成長したのでできることが増える」みたいなのはなかった
    ステージ固有のアクション?はあるが、寄り道要素みが強い印象
    話の続きが読みたいから進めるけど、↑を期待してやると肩透かしかも
    今作はアクションゲーではなくパズルが主眼に置かれているので仕方ないか

  • コインをとるのがダルい(散るので)
    カミッペラ収集アシストアクセサリよりおかね吸収できる方が良かったかも??

  • 仲間(というかボムへい)の印象
    アシストとして強かったのはクッパ軍団
    キノピオ先生は掘ってくれたりして印象に残るのですが
    他がいまいち薄味で微妙かも?
    ボムへいはお前フラグ立てすぎてわかるよ… 最初は不発弾なのか??ってめちゃくちゃ疑ってた
    ピオも悪くないのに自分がタライとホース集めあんまり好きじゃないためにほぼ印象 に残ってない(一緒に乗ってくれるモブキノピオと同じくらいの存在感だったなあ)

■なぜブログを書くにあたったか

~~以下蛇足、プレイ後のストーリー部分の感想のため、クリア後読むことをお勧めします~~

まあ今作、良作であることは間違いないのですが、
前作前々作の悲評を受けてからの復活、だからこその「よい」という評価
かといって、ものすごく悪いわけでもない(もっと○○だったらいいのにな~程度)の で
厳しい目もありながら、「全然(前に比べたら)良い」感想に収まる
感想も無難な感じにおさまるし大体同じ内容になっちゃうんです
じゃあなんで書いてんの、というと




結末に泣いちゃったからです………
いやゼルダっぽいとは若干道中思っただけで、ゼルダの仲間っぽさまで踏襲しなくても ええんや
リビアは本当にかわいくて、おちゃめで、よい子で…
ボム平がフラグ立てまくっていたために油断して、最後まで、彼女がいなくなるとは思ってもいませんでした………お前!!!!!!!!!!
彼女がいないオリガミ祭りは喪失感がすごかった……




終わった後も、きょうだい共に復活するって路線がないのもより悲しさを…
思い出をたくさん作りましょう!って言うオリビアもいとおしくて悲しくて

オリーを倒す前までの時間を、思い出づくりのため永遠に続けるのもメリバ感があり…






楽しくてもいずれ失う・・・?


なんだこれは……




なんだこれは…………






自分が魔王になりそう!!!!!!!
畜生が!!!!!!!!!!!!!!!
私が禁断オリガミしてオリビア生き返らせたるわ!!!!!!

ってクリア直後はなりましたね
まさか、マリオRPGラスボスの魔王になってしまう気持ちを追体験できるとは思っていませんでした

クリア後、ミュージアムで感傷に浸っていたんですが、ふと思い返すと
ボムへいを失ったときのオリビアの気持ちと
自分が重なるのです
ボムへいがオリビアの思い出の中で生きているように
今この瞬間もオリビアはマリオ(と私)の中で生き続けているのですよね…
あの子は乗り越えて先に進んだのです
私も乗り越えて現実を受け入れなくてはいかんのです
乗り越えるために書いたのです!!!!!!!!!1

普通の良作と思ってプレイして、わりと喪失感を覚えてしまったこのゲーム、
期待しすぎてやるよりもフラットな状態で遊んでもらったほうがいいのかなと思います
末尾にこんなこと書くのもなんですが
ものすごく勧めるというよりも、そっと押したい(そして魔王になれ)、そんな作品でした
まだちょっと、やりこみ要素を遊ぶ気にはなれないけど、ひとまずこの気持ちに整理をつけるため
ここで終わります